本当に採用したい開発者は、求人サイトにはまずいません。目の前のプロダクト作りに没頭していて、今の職場にそこそこ満足していて、リクルーターからのメッセージには(当然ながら)警戒心を持っています。今年からエンジニアリングマネジメントの側に回って、そういう人たちと出会うために一番頼りにしているのは、拍子抜けするほど単純な手段です。コーヒー1杯。
コーヒーチャットは30〜45分の気軽な会話です。カフェでもビデオ通話でも構いません。ホワイトボードなし、面接官のパネルなし、ひっかけ問題なし。こちらは何をなぜ作っているかを話し、相手はいま何をしていて次に何を望むかを話す。それだけで、もっと深い話をする意味があるかどうかが双方にわかります。採用は選抜の問題というよりマッチングの問題で、マッチングに必要な情報を交換する手段として、これより速いものを知りません。
なぜ続けているのか#
このチャットを「採用活動」だと考えるのは、もうやめました。ただの会話です。そして、そのうちのいくつかが、忘れた頃に採用につながります。相手の状況が変わった18ヶ月後に、ということもあります。良い採用を安定して生むパイプラインは、求人広告ではなく、こういう関係の積み重ねでできています。
職務記述書の問題も解決してくれます。JDはどうしても一般的な書き方になります。コーヒーを挟めば、候補者は本当に知りたいことを聞けます。最初の6ヶ月で何ができれば成功なのか。誰と働くことになるのか。チームがいま抱えている一番厄介な技術課題は何か。正直な答えを聞いた人は、自分に合うかどうかを自分で正しく判断してくれます。
それから、チャットは文化を「説明」する代わりに「見せて」くれます。準備してきたか、本気で興味を持っているか、相手の時間を尊重しているか。どんな採用ページよりも雄弁です。これは逆方向にも働きます。肩の力が抜けた会話での振る舞いは、練習済みの面接よりずっと多くのことを教えてくれます。
特に効くのは、転職活動をしていない人に声をかけるとき、正式な選考の前にリファラルを温めるとき、そしてキャリアの転機(ICからマネジメントへ、スタートアップから大企業へ、あるいはその逆)を迷っている人と話すとき。人材の取り合いになっている市場では、欲しい人のほとんどがこのどれかに当てはまります。
進め方#
最初のメッセージがすべてを決めます。テンプレのアウトリーチは削除されて終わりです。下調べをして、意図を正直に書きます。
「こんにちは、サラさん。QConでの分散システムに関するあなたの講演とイベントソーシングに関するブログ投稿を拝見しました。[会社]では、決済インフラをスケールする中で同様の課題に取り組んでいます。30分のコーヒーチャットに応じていただけませんか?面接ではありません—ただあなたの視点をお聞きし、私たちが取り組んでいることを共有したいです。」
これが機能するのは、具体的で、意図を隠さず、時間をくださいと頼むだけでなく「面白い問題について話す機会」という価値を差し出しているからです。あとは相手の手間を減らすこと。候補日時をいくつか出し、相手に便利な場所(オンラインならダウンロード不要のビデオツール)を選び、詳細を書いたカレンダー招待を送って、相手に何も推測させないことです。
会話そのものは、ゆるい型があれば十分です。最初の数分は本物の雑談と、なぜ声をかけたのかの説明。次に相手の話。いまの仕事、楽しいこと、うんざりしていること、次に望むもの。ここでは話すより聞くのが仕事です。それから自分たちの話。ミッションと、チームが実際に抱えている課題を、大変な部分も含めて話します。候補者は率直さを尊重しますし、売り込みの匂いには敏感です。一番価値があるのは終盤のオープンな時間で、「どういう条件が揃ったら転職を考えますか」を一緒に探ります。最後は次のステップを明確に。「また連絡を取り合いましょう」だけでも構いません。
チャットの後は、24時間以内に、会話の中の具体的な何かに触れた短いお礼を送ります。約束したもの(紹介でもリンクでも)は素早く渡します。この地味な後始末こそが、会社の文化の実演です。
継続的にやるなら、話した相手を簡単なCRMかスプレッドシートで管理して、募集がなくてもたまに連絡してみてください。マネージャー専用の活動にする必要もありません。エンジニアが自分のネットワークのすごい人とコーヒーを飲む——良いリファラルはたいていそこから始まります。
使える質問#
私がよく聞くもの:
- 「最近取り組んだ中で一番面白かった問題は何ですか?」
- 「次の職場では何が変わってほしいですか?」
- 「どんな学び方が合っていますか?プロとしてどう成長していきたいですか?」
- 「フィットするかどうか判断するために、聞いておきたいことはありますか?」
自分が候補者側だったら聞くもの:
- 「チームがいま直面している一番大きな課題は何ですか?」
- 「このロールの成功はどう測られますか?」
- 「昇進への道筋はどうなっていますか?」
- 「なぜこの会社に入ったんですか?なぜ残っているんですか?」
- 「ここで働くことについて、私が聞いたら意外に思うことはありますか?」
台無しにする方法#
一番速いのは、こっそり面接に変えることです。技術スキルを試したり行動面接の質問を滑り込ませたりした瞬間、暗黙の約束は壊れます。それは正式な選考に取っておきましょう。次に多いのが売り込みすぎ。長く定着してくれるのは、大変な部分まで見えたうえで入ってきた人です。準備せずに現れるのも、終わった後に音信不通になるのも、静かにダメージを与えます。1回のチャットの印象が、その人が自分のネットワークにあなたの会社をどう語るかを決めるからです。
こちら側から見た危険信号は、何にも好奇心を示さない候補者、完全に取引めいた会話、過去の職場を全部同じ恨み口調で語る人。候補者側もリストを持っておくべきです。仕事の意義を説明できない担当者、離職率や会社の方向性についてのはぐらかし、あなたを理解するより売り込むことに熱心な相手。
すべてのチャットがどこかにつながるわけではありません。むしろ、ほとんどはつながりません。それでいいんです。大事なのは、次に重要なポジションを埋めるとき、白紙の求人広告からではなく、積み上がった本物の会話から始められること。職務記述書ではなく、コーヒーのお誘いを送りましょう。
さらに読む#
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外部リソース:
- First Round Review: 採用方法 - 経験豊富なオペレーターによるスタートアップ採用ガイド
- Lara Hoganの「最初の1on1のための質問」 - 1on1向けですが、コーヒーチャットでも見事に機能します
- Patrick McKenzieの給与交渉について - 候補者側の視点を知るために
- Who: 採用のAメソッド - Geoff SmartとRandy Streetによる体系的な採用フレームワーク
- Harvard Business Review: 採用 - 人材獲得についての研究に基づいた記事

